ローリーからISOタンクコンテナへの切り替え事例
目次
お客様からのご要望
一般貨物から温泉水や化学薬品などの液体の輸送を行っている老舗運送会社のお客様から、初めてISOタンクを導入したいとのお問い合わせをいただきました。
輸送する貨物は接着剤の一種で、比重1.25 温度が上がると固まる性質があるとのことです。お客様は、これまでその貨物の輸送にタンクローリー車を使用していましたが、今回初めてISOタンクを導入したいとのことでした。
検討されていたISOタンクは、22トンの単車トラックにコンテナ固縛用の緊締装置(ツイストロック)を設けて搭載し、貨物の積載重量は10トンを下回らないということを目標に検討が開始されました。
EFIからのご提案
そのご希望に対し、弊社から最も一般的な仕様のT11タイプのISOタンクを提案し、容量はお客様と相談の上、9.5KLのタンクに決定しました。9.5KLであれば 比重1.25の貨物を最大11トン以上積載することができ、タンクの自重をあわせても14トン弱におさまります。
ISOタンクは、標準装備として50mm厚の断熱材でタンク全体を覆われていて、外気温による貨物の温度変化を最小に防ぎます。
オプションとして、ISOタンクにホース箱(PVC製の円筒タイプ)を追加することを希望されました。ホース箱には、PVC製のほかにSUS(ステンレス)製のホース箱もあります。
ISOタンク製作・検査
ISOタンクは中国のトップメーカーで製作し、第三者検査・認証機関であるビューローベリタス(BV)やロイド(LR)船級協会が初回検査証明書を発行します。初回検査証明書とは、タンクコンテナが海上輸送に使用するための国際規格であるIMDGコードで製作されていることを証明する書類です。検査を受けて合格したタンクコンテナは、CSCプレート(安全承認板)が取り付けられて、合格したことを証明します。
危険物貨物の場合には、ISOタンクを輸入後、消防の認可が必要になります。お客様が消防の認可を申請する際には、前述の初回検査証明書とISOタンクの構造図、仕様書をEFIから提供します。
納品後、お客様からの評価
ISOタンクをお客様に納入してから約半年が経ちますが(2018年9月時点)、問題なく稼働しているとのことで100%満足しているとの評価を頂いています。この運送会社様のドライバーは、導入前はISOタンクに抵抗があったとのことでしたが、導入後はISOタンクの方がいいと好評価に変わったとお聞きしました。タンクローリー車との大きな違いは、ローリー車は複数槽に仕切られているのに対し、ISOタンクはタンク内がー槽のため、積み下ろしが楽と喜ばれているとのことでした。
お客様からは、今後ISOタンクが使えるところには積極的に導入していくことを検討したいと嬉しい言葉をいただいています。
ISOタンクの仕様
容量 | 9,500L |
IMDG指定タンクコード | T11 |
寸法 | 20ft, 6058mm(L)X2438mm(W)X1850mm(H) |
自重 | 2,640kg |
タンク材質 | SUS316L(ステンレス鋼) |
使用トラック | 22トン車 |
トラック積載後の最大高さ | 3,045mm |
■お問合せ
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弊社専門スタッフがご案内いたします。
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