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IICL (Institute of International Container Lessors)
IICLとは
IICL(Institute of International Container Lessors)は、海上コンテナリースおよびシャーシ業界をリードする団体で、1971年に設立されました。IICLは米国デラウェア州の法人で、本部はワシントンDCにあります。IICL のメンバー企業は、国際的に広く船舶運航会社等に海上貨物コンテナをリースしています。IICLシャーシ会員はシャーシを所有し、自動車運送業者、船舶運航業者、貨物所有者にリースする事業を行っています。
IICLは、政府、規制、関税、税制、教育、技術、環境問題に積極的に取り組んでいます。会員企業の代表で構成される技術委員会、税務・法務委員会、IICL本部のスタッフなどを通じて活動を行っています。また、国際海事機関(IMO)から非政府組織(NGO)として認定され、国際標準化機構(ISO)、世界税関機構(WCO)、国連経済社会理事会、国連貿易開発会議(UNCTAD)、さらには世界各国の規制機関とも積極的に連携しています。
IICLのメンバー
企業名 | 略称 | Website Link |
---|---|---|
CAI International, Inc. | CAI | http://www.capps.com |
Direct ChassisLink Inc. | DCLI | https://dcli.com/ |
Flexi-Van Leasing, LLC. | FLEXIVAN | https://www.flexivan.com/ |
Seaco Global | SEACO | https://www.seacoglobal.com/ |
SeaCube Containers LLC | SEACUBE | http://www.seacubecontainers.com |
Textainer Equipment Management (U.S.) Ltd. | TEXTAINER | http://www.textainer.com/ |
TOUAX Container Leasing | TOUAX | http://www.touax-container.com |
TRAC Intermodal | TRAC | http://www.tracintermodal.com/ |
Triton International Limited | TRITON | http://www.trtn.com |
IICLの認定試験
IICLは、適切な検査、修理、メンテナンス、運用に関する重要事項を業界全体に広めるため、コンテナ検査試験プログラムを開発しました。この試験は、IICLの各種マニュアルに基づくもので、コンピューター・ベースの非公開試験で、世界各地の試験センターで実施されています。各試験は100問の選択問題で構成され、合格点は70%です。試験は3種類で、ドライコンテナ試験とリーファーコンテナ試験は英語、スペイン語、中国語で受験できますが、シャーシ試験は英語のみです。試験に合格した受験者全員にIICL認定証が授与されます。認定証は5年間有効で、その後再認定を受けるには再度試験に合格する必要があります。認定検査員は、毎年更新されるIICL検査員名簿に掲載されます。現在、69カ国で5,900人以上のコンテナ検査員がIICLの認定を受けており、1,200社以上の企業がIICL認定のコンテナ検査員を雇用しています。
1. Dry Van Container Inspectors
ドライコンテナ検査官の試験。IICLが規定するドライコンテナの修理基準や、修理方法、ダメージ判定基準などの理解が問われる試験です。IICLの認定試験の中では最も多く受験されています。試験時間は120分で、100問の選択問題から構成されています。受験代は$475で、下記教材や資料等から出題されます。
・Guide for Container Equipment Inspection, 6th edition (IICL-6)
・Repair Manual for Steel Freight Containers, 5th edition
・General Guide for Container Cleaning, 3rd edition
・Supplement on Container Inspection and Repair: Gray Areas, 2nd edition
・Technical bulletins (IICLのHPから入手可能)
2. Refrigerated Container Inspectors
リーファーコンテナ検査官の試験。IICLが規定するリーファーコンテナの修理基準や、修理方法、ダメージ判定基準などの理解が問われる試験です。リーファーコンテナのIICL試験は2021年に開始された比較的新しい試験です。IICLのHPには、この資格の受験者は、技術を学ぶだけでなく、リーファーコンテナの設計、部材、検査等に精通するために時間を費やす必要があると記載されています。試験時間は150分で、100問の選択問題から構成されています。受験代は$650で、下記教材や資料等から出題されます。
・General Guide for Refrigerated Container Inspection Repair 4th edition
・the IICL General Guide for Container Cleaning, 3rd Ed.
・Technical bulletins (IICLのHPから入手可能)
3. Chassis Inspectors
コンテナシャーシ検査官の試験。IICLが規定するコンテナシャーシの修理基準や、修理方法、ダメージ判定基準などの理解が問われる試験です。アメリカでは最も受験されているIICLの認定試験です。試験時間は120分で、100問の選択問題から構成されています。受験代は$375で、下記教材や資料等から出題されます。
・IICL Guide for Container Chassis Inspection and Maintenance, 4th Edition
・Technical bulletins (IICLのHPから入手可能)
IICLのサービス
IICLは様々なサービス/商品を提供しています。
オンライン・トレーニングコース
IICLオンライン・トレーニングコースは、ドライコンテナ試験の合格をサポートするコースです。このコースは、適切な検査方法と、推奨される修理方法を取り上げたスライドと動画を含む3つのモジュールで構成されています。 トレーニング・モジュールは、コンテナ検査、修理技術に関する最新の基準に基づいています。モジュールには模擬試験が組み込まれており、受講者は自分の知識を高めることができます。
3D技術を使用したダメージ測定方法の紹介
IICLは、3D技術を用いて、ドライコンテナの主要部材のダメージを測定する方法を、ショートムービーで紹介しています。IICLでは、今後も順次ムービーを追加していく予定で、さまざまな測定方法を紹介するムービーを提供する予定です。その目的は、コンテナの検査や測定技術に関する知識を深めたいと考えている人達に、分かりやすく、理解しやすい資料を提供することです。
コンテナ検査道具/検査キット
コンテナ検査の為に必要な、各種商品を販売しています。
IICLの詳細
最新の情報はIICLのHPをご確認下さい。
https://www.iicl.org/