3月21日(月)上海で開かれるIntermodal Asia 2016に参加するため羽田から上海に飛んだ。午後2時40分発、現地時間午後5時10分到着。2時間半のフライトである。久しぶりの浦東空港である。この時間帯に到着する飛行機はかなりの数に上るものと思われる。入国審査場は多くの人で埋まっていた。入国審査官によって時間の取り方が違う。また一人ひとり入国のために写真撮影が義務付けられているためこれも時間がかかる。今回は三泊四日の出張のため機内持ち込みの手荷物だけであるが、入国審査でかなり時間がかかったラインに並んだため搭乗便の手荷物は既に出ていた。但し、飛行場からの出口が一箇所で、そこで係官が手荷物検査を始めたため10余りある手荷物引取のベルトコンベアーの広い場所に幾つもの長い列ができていた。今までは手荷物を取るとそのまま自由に出ることができた。これもテロ対策の一環か?しかし、あまり多くの人が溢れてきたので急遽出口の手荷物検査を中止していた。せき止められた水が流れるように人が動き出した。これも中国らしいと納得したが、到着予定より早く着いたにもかかわらず入国に時間がかかり、空港に迎えに来てくれている友人のことを考えると申し訳ない気持でいっぱいであった。
3月22日(火)10時開場前のIntermodal Asia 2016の会場は多くの人が開場を待ちわびていた。10時半過ぎ主催者が中国らしく景気付のためにドラ鐘を打ち鳴らし蛇踊りのチームが会場を練り歩いていた。今年のIntermodal Asiaは現在の世界の経済を反映してか幾分小ぶりで穏やかであった。昨年、合併を発表したTritonとTALがそれぞれBoothを隣同士で出していた。長期の出店契約のためキャンセルできないとのこと。昨年の合併問題が如何に急にまとまったかということである。
今年の会場はどんな様子だろうか? どんな会社がどんな趣向を凝らしているか?いつもの参加者にまた会えるのだろうか?皆元気でやっているのだろうか? いろんな話を聞けたら良いな?そんな気持ちでいつも参加している。今年もそれなりに多くの人と会い大きな収穫を得た。皆元気で頑張っている。たくさんのエネルギーを頂いた。感謝である。
一方、船会社が船腹過剰を解消するために引き続き新造船も含めて停船・休船を進めて運賃低下に歯止めを図っている。しかしこうなると何のための新造大型船を発注したのか分らなくなる。大型船投入が利益を産んだのは先駆者利益だけではないのか。他船会社がそれに追随してきた場合先駆者利益も競争原理から縮小していかざるを得ない。他船会社と同じ物で競争するのでは差別化は難しい。革新的な考え方で既成概念を破ることが必要であろう。
再度、コンテナに注目してはどうだろうか。現在の20f, 40f, HCのコンテナは全て後ろ扉を使い貨物の出し入れを行う。これをSide Open Containerに変えたらどうであろうか?荷主はその作業効率が上がることで喜んでくれる。作業を従来の狭い後ろDoorを使用して行う方法は安全上から言っても問題がある。Side Open Containerはフォークリフトを1台、または2台使用することで作業時間の短縮、人件費の大幅な改善を図ることができる。従来の後ろ開きドアー使用と比べて作業効率は雲泥の差である。荷主にとって時間がいかに大切か。その短縮された時間は荷主に新たな競争力を与える。作業会社にとつても同じことが言える。作業効率化が高まり、多くの荷物を扱うことができる。省力化で人件費を節約できる。その上、不足しているトレーラーの運転手にとっても朗報である。コンテナの荷物の入れ出しが早くなればそれだけ扱い量が増えることになる。Side Open Containerは革新的ソリューションを与えてくれると考える。いずれにしても差別化を図るためには独自性、独創性、革新的アプローチが問題の解決を与えてくれることは間違いない。
新造コンテナ価格も底を打ったようである。$1,400 per 20fで推移している。中国の新造コンテナの工場在庫数は90万TEUに減っている。
円がここに来て$1.00=107yenまで値上がりしている。年末からの$1.00=120yenから11%の値上がりである。輸出関連株の値下がりで日経平均株価が下がっている。米国利上げのトーンダウン、原油価格の下げが円買いに欧米の投機筋を走らせている。円相場は$1.00=105yenまで向かうのか?いずれにしても急激な為替相場の変化への対応は難しい。今年も為替変動に悩まされることは否めない。
4月11日(月)JR桜木町駅から徒歩5分の新事務所で仕事開始。久しぶりの電車通勤である。2駅だけだが横浜駅経由のためかなりの混雑である。良い運動になるのは間違いない。新事務所は8階の東南に面して、静かで、スペースも2倍。窓部が全面スモークガラスで覆われており開放感がある。3基のエレベーター(荷物用を含めると4基)。これだけ労働環境に恵まれた事務所で営業を始められることに感謝である。心機一転、新しい事務所で御客様の問題解決のお役に立てるように頑張りたいと考えている。