10月7日にドイツのハンブルグで開催された第13回COA会議に出席し、8日にIntermodal Europe 2013に参加した。欧州のIntermodal Showは今年で連続3回目である。毎年同じようであるが、その年の話題の会社が人気を集める。相変わらず主要リース会社は大きなスペースを確保してその力を誇示している。冷凍コンテナメーカーも今年の主役の一つである。我社が代理店をしているThermo King社も大きなBoothを出していた。他3社と違う冷媒を使用して、急速冷凍、マイナス40度Cを維持できるMagnum Plusは、今年は人気の的である。9月末にデンソー社が中国のコンテナメーカー、CIMCと組んで初めてコンテナ用冷凍機に参入する記事を目にした。このハンブルグでのIntermodal ShowにBoothでの展示を予定していたそうであるが、急遽キャンセルになったとのことで予定Boothが広い休憩所スペースになっていた。Thermo King社と同じ冷媒(R404a)を使用したUnitを見ることができなくて残念であった。日本メーカーで一社気を吐いているダイキン社のBoothも人気を集めていた。ダイキン社がお昼にお寿司を来店者の方に提供していた。東京から来られたダイキン社の方々にお会いした後、お寿司を御馳走になった。それはまた格別な味がした。冷凍コンテナはこれからますます伸びるであろう。各Unit メーカーは切磋琢磨して市場の拡大を図ってほしい。弊社は中古冷凍コンテナの需要を掘り起こし、底辺を広げるお手伝いをしていきたい。
Maersk Lineのコンテナ部門の今年の第2四半期の利益は4億3900万ドルであった。大方のアナリストは減益予想をしていたが、その業績改善の原動力はなんであったのか?燃料費の節減?巨大船投入によるコスト削減?それを達成した人達が目の前にいる。彼らと話していると世界のマーケット・リーダーであるという自信と未来に対し確かなヴィジョンを持って行動されているのに感銘した。18,000teuの巨大コンテナ船投入完了後の将来の市場を見据えているのは間違いない。そんな人達といると何だか自分にも自信が湧いてくる。Intermodal Showはそんな場所である。
新造コンテナの中国工場在庫残は現在、60万teuを切っているようである。コンテナ価格は先月と変わらない$2,100 per 20f前後。リース会社は90%以上の稼働率を維持し、引き続きスペキュレーションで注文を出している。彼らも大手船会社の予想を共有しているかのようである。
我社、EFインターナショナル(EFI) はこの9月に資本金を1,000万円に増資した。設立後3年半である。お客様の期待と声援に応えるためと、我社のこの業界に対してのコミットメントを示すためである。将来を嘱望されてプロ野球選手になる人は多いが、それなりの記録を達成し名前を残す人は少ない。全て才能に恵まれても成功するとは限らない。小生は商才など持ち合わせてはいない。この仕事も、誰かに背中を押されるようにして始めた。今も、その力に押されている。良くここまで来たものであると考えている。いい人に巡り合い、その人達が社員として小生をサポートしてくれている。小生はただただその流れを作る役目を負っているだけである。
今年1月リース会社、UES International(HKG)Ltd.の日本代理店を引き受け、7月にThermo Kingの代理店を引き受けた。そのために冷凍コンテナに詳しい2名を社員に加え、現在陣容は、7名体制である。合計6会社の代理店を拝命している。その一つ一つが少しずつであるが力強く動き出している。将来、その相乗効果は計り知れない可能性を秘めていると確信する。
EFIは同時に、多く国内、国外の友人に助けられてきたのは紛れもない事実である。これも26年間務めたリース会社の経験、人との繋がりが大いに役立っている。良い時に退職し、良い時にこの会社を立ち上げた。もう少し若い時、あるいはもう少し遅くに始めたとしても、今のEFIはできていないであろう。すべて運任せであるが、その運がまた小生に力を与えてくれている実感を覚える。社員にこの会社で働いて良かったと感謝される会社でありたいと考えている。お客様から一緒に仕事をして良かったと思われる会社にしていきたいと考えている。この会社が社会に元気を与えられるような会社にしていきたいと考えている。