12月16日(日)の横浜は前の週の平均10~11度に比べ、5度ほど高い16度、日差しが暖かくスポーツ日和であった。いつものようにテニスの練習を始めて1時間が立ち、ラリーを終えようと最後の球を返した時、左足にボールが当たった感触と同時に身体の中で大きな輪ゴムが切れて脳天にその端が“ポン”と当たるような大きな音を聞いた。直ぐにアキレス腱を切ったなと感じた。何時も誰よりも入念に準備体操をしているのだが。案の定、左足のアキレス腱の部分が2cm程窪んでいた。15年程前、テニス中に、同じ左足のふくらはぎの肉離れにより3週間程ギブスをした事を思いだした。その時はただの筋肉痛であると勘違いし、1週間程医者に行かず温め揉んでいた。その結果、完治にかなりの時間を要したのを思い出した。勝手な自己判断が如何に恐ろしいか良く知らされた。
松葉杖で12月27日から29日まで弊社の韓国のパートナー会社のAnnual Meetingに出席した。全日空の方々には感謝である。羽田からの行きは思いもかけず席をBusiness Classに格上げしてくれた。行きも帰りも車いすで空港内、出国、入国手続きを優先的に済ませることができた。全て初めての経験である。金浦空港では韓国関係者の若者が零下12度の中、タクシーに乗るまでの20分近くワイシャツだけで車いすに付き添ってくれたのには大感激であった。パートナー会社の若いスタッフが小生を背中に背負ってレストランの長い階段を上り下りしてくれた。最初は出席することを躊躇したが、若い人たちの親切さに触れて出席して良かったと思っている。全て相手の立場に立つことで見えて来るものがあるという事をまた学ばされた。
昨年は合計で7回、延べ10カ国海外に出た。特に12月は11月後半からアムステルダムのIntermodal Showの1週間の出張後、直ぐに中国出張となり、身体をかなり痛めつけていたのかもしれない。若い時のように無理が利かなくなっているのも事実である。全治2ヶ月、早く直してまた海外に出かけたいと考えている。
自民党政権となり、心なしか世間にも景気が良くなるのではないかという期待感が出ているようである。景気は気からか? 円相場は昨年の6月1日の$1.00=¥77.66に比べ、今年1月11日現在、$1.00=¥89.04と11円以上も値下がりしている。これで日本からの輸出産業は復活できるのであろうか?円高の時に日本はもっとやるべきことがあったのではないか?
今年の中国の旧正月は2月9日(土)から16日(土)であるため、旧正前の駆け込み輸出が見込めそうである。そのためか、現在、海上運賃が上がっている。その上、中国で旧正明けの内需拡大のための公共工事用の素材の輸入がばら積み船の用船料を上げているとのこと。しかし、海運業界には今年、過去最高の280隻以上、180万teuの新造船が投入される。昨年の新造船は205隻、125万5,000teuであった。各航路の船腹量拡大を受け、減速航行だけで10万teuが吸収されたというが、それでも2012年の1年間で6%の船腹量の増加をきたした。今年は更なる減速を考えているようであるが限界があろう。
一方、大型船導入でコスト削減はできるが、大型船競争は船会社の命取りになる。一人勝ちは出来ない。リスク分散で船会社はアライアンスを組んだ。適正規模があるはずである。次の段階としてアライアンスによるコンテナの共有化を行い運用コストを下げることはできないものか? 80年代後半にスカンダッチが造ったコンソーシアム内のコンテナ共同管理会社“ユーロブリッジ”である。メンバーコンテナの共同運営をする“ユーロブリッジ”はスカンダッチの解散で解消されたが。その共同運営方式は時代の先端を行っていたと確信する。コンテナのアライアンス所有、リースコンテナの共同管理、そして適切なコスト管理。現在はITシステムが格段に発達しており、よりきめ細かい公平な共同運営ができるはずである。
北米東岸港湾の労組(ILA)と使用者側団体(USMX)との交渉は今年の2月6日まで再延長になった。ストが起これば船会社の担当者は箱回しに追われる。今年最大規模の新造船の投入、船会社の減速拡大、船会社が自社コンテナを作る余裕がない現状の中で、船会社は一段とリース会社にコンテナの依存を高めている。リース会社は工場への発注、船会社も上記の理由からコンテナのボトム価格での長期リースで急いでいるようである。現在、コンテナの新造価格は$2,300 per 20f前後で推移しているようであるが、第2四半期からの値上がりを避けるのは難しいのではないか?
EFIは今年から中堅のリース会社、UES International(HK)Holding Ltd (UES) の日本代理店を受託した。日本国内のお客様だけを対象にするだけでなく、外地に定航部門を移管しているシンガポールの日本郵船様、川崎汽船様、香港の商船三井様、上海の神原汽船様等に主軸を置いている。リース会社は現在、2局分化している。200万teuのリース会社と100万teu以下。UESは所有規模的には12番目のリース会社である。UESの特徴としてはコンテナの種類が多いということ。これは大きなセールスポイントになる。大手リース会社が取り合わない種類、数量のコンテナでお客様のお役に立ちたい。また、UESのようにEFIのようなセールス代理店を使用するということは、自社の事務所を持たなくて良く、ひいてはコスト削減に繋がり、その分、他社との競争力が出て来る。いずれにしても既存の大手リース会社が出来ないきめ細やかなサービスを提供し、お客様に喜んで頂きたいと考えている。